裏を見せ 表を見せて 散る紅葉

愚息にゴールデンレトリバーを飼いたいと犬種指定で

お願いされ、しばらく様子をみていましたが本気でしたので

犬を迎えるとはどういう事かを納得した上で飼う決心をいたしました。

ララとの出会いは平成13年の2月下旬だったと記憶しています。

日置郡日吉町(当時)にブリーダーさんがいらして

2月1日に生まれたララを見せていただきました。

 

兄弟姉妹が6匹いましたが、一目でララのことが気に入り

ゴールデンウィーク明けにララを譲り受けることとなり

車で迎えに行きました。その車中のララが

ララ車中.JPG

この写真をよくよく見てみると

母親や兄弟姉妹と離れ不安そうな眼をしています。

ララ子犬.JPG

ララ子犬2.JPG

家に着いてからのララは、当初心配していた夜泣きも無く

明るく元気にすくすく成長して行きました。

ララと名付けたのは、名前を呼ぶだけで楽しい気持ちになれるから。

 

家の中と外で飼う割合は半々でしたが、

一昨年、雪が降った年には偶々外で飼っていました。

雪とララ.JPG

まて.JPG

平成25年12月8日夕方、生後12歳10カ月と7日

ララは穏やかな寝顔で天に召されました。

市来海岸のララ.JPG

朝方にララと呼び掛けた時、意識の混濁する中で

目を閉じたまま右手を軽く挙げて応えてくれたのが

私との最後の会話になりました。

 

ララと呼べば楽しい気持ちになれる。

それは、最後だけは嘘だと分かりました。

DSC_0085.jpg

隼人に移転してまだ僅かですが、治療が終わりララに会わせてと

ララに会いに行かれたK様、G様またT様、

尻尾を振り振り甘えるララは皆様にお会いできて幸せでした。

散るモミジ.JPG

橋口整骨院の紅葉も今日の冷たい雨で散り始めました。

「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」

ララは良寛さんの歌そのもののような一生でした。

ララ子犬1.JPG