当院玄関の薔薇の蕾も膨らみもう直ぐ咲きそうです。
すっかり春です。
「端午の節句」を前に当院の受付には
藁で作った鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでおります。
さて、当院の受付は他にもこの様な置物も飾ってあります。
これは、薩摩焼の今年の干支です。
患者様でいらしていた窯元の方に頂きました。
実は去年ではなく一回り前なので13年前の作品です。
これは、市来の海岸で拾い集めた貝殻で作った置物です。
これを作られたのは患者様でいらしていた男性のO様です。
O様からいただいた際に事は忘れられない言葉が添えられました。
「おいがけしんでも、おいの作った貝をずんばいんとが見てくるっでやな。
そいがたのすんで嬉しと」(私が亡くなっても、私の作った貝を沢山の人が見てくれる
だろうね。そのことが楽しみで嬉しいんだ)
独居で最後まで元気に生き抜いたO様。
20年前99歳で亡くなられる数か月前の物語です。
月日は経ち、市来の海岸にはこの様な立派な貝も今は無くなり、
当院の他に国民宿舎と農協湊支所にプレゼントされましたが、国民宿舎は民営化され
湊支所は統合されO様の貝を見る事ができるのは当院だけになってしまったようです。
ご夫婦で市来の海岸を毎日歩かれ少しずつ集められた桜貝。
今月、磯じまんの空き瓶に入れられ患者様にいただきました。
これは、私の机の上で彩りをいただいております。